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[2G4] MHCの分子進化

種別 ワークショップ
提案者 颯田 葉子(総研大)
趣旨 MHC遺伝子群は、かつてヒトやマウスを中心に集団内の多型性やその保有機構が調べられ、さらには分子の立体構造などの情報を得て、平衡選択の働いている遺伝子であることが明らかになった。また最近では、様々な生物でのMHC領域の塩基配列が数メガ塩基対にわたり決定され、これらの領域を比較することで、MHC遺伝子群の起原や進化過程を明らかにしようとする試みが積極的に行われている。  MHCの機能がウイルス等の微生物感染に対する防御であることを考えると、MHC遺伝子が各々の生物固有の環境と調和して、進化してきたことは容易に推測される。ヒトとその他の霊長類の間でもMHC遺伝子群の遺伝子座構成が異なっているのはその一例と言えよう。現在のMHC遺伝子群にみられる各生物での特性は、それぞれの生物の歴史の違いを反映している。本ワークショップでは、MHC遺伝子群というシステムの生物特異性とその特異性がどのように形成されていったかという問題に焦点をあて、MHCの遺伝子進化を通して生物の進化を考える。

予定講演者の氏名、所属、タイトル




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