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[3G3] 進化の原動力としての分子多様性獲得機構:その調節と破綻

種別 シンポジウム
提案者 能美健彦 (国立医薬品食品衛生研究所・変異遺伝部)
趣旨 ゲノムの安定性は生物にとって重要であり、がんの発生に代表されるように、その破綻は時に生物にとって致命的ですらあります。一方、進化の過程において、生物は突然変異や遺伝的組換えにより新しい形質を作り、自然淘汰に打ち勝とうとして来ました。生殖細胞や胞子形成の過程では、多様な分子種を獲得するために、複製エラーや二重鎖DNA切断を介した組換えが起こります。しかし無原則な複製エラーや組換えは 「百害あって一利なし」と考えられ、そこには自ずと「場所と時間をわきまえた」多様性獲得の制御機構があると思われます。また体細胞と生殖細胞の区別がない微生物では、多細胞生物にはない遺伝的安定性と不安定の調節様式があると予見されます。 放射線や化学変異原に暴露された生殖細胞では、どのような事象が起こるのでしょうか。本シンポジウムでは、さまざまな生物で見られる分子多様性獲得機構について最新の知見を報告し、その進化における意義について討論します。

予定講演者の氏名、所属、タイトル




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