S-04: 進化研究の最先端:病原体を対象として

8/21 9:00-12:00 会場:Room 6
企画者:小林一三(東大新領域)・佐々木顕(総研大)
使用言語:日本語

概要

    もし、今、ダーウィンが蘇ったら、研究対象に選ぶのは微生物に違いない。一世代の長さは、ものによっては数年間ではなく数十分と小さく、進化過程を追い、仮説を実験で検証できる。ホスト生物との相互作用によって、進化が速く多様である。多数の検体の収集が容易であり、小さな全ゲノムと全エピゲノムは容易に解読できる。メタゲノム解読からは膨大な情報が得られる。例えば、ヒト大腸内のマイクロバイオームについては、おそらく既に熱帯雨林をしのぐ生態学的 情報がある。進化学のさまざまな根本問題への、微生物を使っての最先端の探索を紹介する。
講演スケジュール
  • 9:00-9:30 西浦博1、○斎藤正也2(東大・准教授1、東大・特任助教2)
    エボラ出血熱の数理モデル研究
  • 9:30-10:00 ○佐々木顕1、三浦千明1、八島健太1(総研大・先導研)
    インフルエンザウイルスの抗原変異
  • 10:00-10:30泉泰輔(1 京大 ウイルス研、2 CREST)
    宿主因子 APOBEC3 の多様化に伴うレトロウイルスの適応進化
  • 10:30-11:00中川一路(京大医)
    CRISPRによる細菌の進化と生存戦略
  • 11:00-11:30小林一三(東大)
    エピジェネティックスに基づく進化の細菌での検証
  • 11:30-12:00 ○服部正平1、西島傑2(1早稲田大・理工、2東大・新領域)
    ヒトマイクロバイオームの生態と進化

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