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[P-018]ミトコンドリア全長配列を用いた有袋類の系統解析

発表者(所属) 宗正円生、二階堂雅人1,2、Christopher C. Austin3、Donnellan Steve4、曹 纓2、長谷川政美2、岡田典弘1東京工業大学大学院生命理工学研究科、統計数理研究所、3ノースダコタ大学、4サウスオーストラリア博物館)
要旨 オーストラリア大陸には多種多様な有袋類が生息しており、これらの有袋類は、環境に適応して広く適応放散したものと思われる。 オーストラリアに生息する現存の有袋類は10科に分類されており、それらの系統は近年の分子系統学的手法により明らかになりつつある。 現在までに、各科の単系統生は示唆されているものの、科間の系統は明らかになっていない。そこで本研究では、クスクス、コアラ、ネズミカンガルー、フクロモモンガ、ニセフクロモモンガのミトコンドリア全長配列を決定し、ミトコンドリアにコードされるタンパク質のアミノ酸配列を基に、特に、草食性の有袋類の代表的な科である、コアラ科、クスクス科、カンガルー科、フクロモモンガ科、ブーラミス科の科間の系統関係を解析した。 その結果、コアラ科、ウォンバット科が単系統にまとまることが明らかになり、この2科とクスクス科、カンガルー科を含む4科が単系統になることが明らかになった。



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