[ポスター発表一覧に戻る]

[P-026]分岐分析を用いた白亜紀アンモナイト類の系統解析

発表者(所属) 吉岡由紀・棚部一成(東京大学・院理・地球惑星科学専攻)
要旨 本研究では白亜紀アンモナイト類の系統関係を明らかにすることを目的とし分岐分析を行った. 使用した試料は9科23属27種にわたる.本研究では初期殻体の内部構造に着目し相同性が確認される形質について種内での形質状態を詳しく調べた. 各形質については集団標本を用いてそれぞれの形質について種内での変異性を検討し,安定であることが確認されたものを系統解析に使用した.その結果9つの形質が分岐分析に利用できた. 分岐分析の結果,白亜紀アンモナイト類の中でいくつかの超科に対比されるクレードが形成された.またHaploceras超科に含まれるAconecerasがDesmoceras超科クレード内に含まれることがわかった.また50%Majority ruleでの樹形ではアンモナイト亜目に含まれる各超科が別のクレードに分かれ,アンモナイト亜目は別の分類群に起源をもつ多系統群を含む可能性が示唆された.



ポスター発表一覧に戻る