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[P-029]ミトコンドリアDNA全長配列に基づく鰭脚類の系統的位置付け

発表者(所属) 米澤隆弘(東大院・理・生物科学/東工大院・生命理工)、二階堂雅人(統数研/東工大院・生命理工)、甲能直樹(国立科博・地学・古生物)、岡田典弘(東工大院・生命理工)、 長谷川政美(統数研)
要旨 鰭脚類は海棲生活に適応した食肉目の一群であり、現生タクサについてはアシカ科、アザラシ科、セイウチ科の3科から構成される。このグループはお互いによく似通った生活環境と形態的特徴を共有している。鰭脚類は熱帯から極地まで広い海域に生息し、個体数も多いため比較的我々に馴染み深い動物と言える。しかし現在までに形態学、古生物学、分子系統学などさまざまな手法を用いてその系統仮説が提唱されてきたが、鰭脚類の食肉目内部における位置付けについて未だに統一された見解は得られていない。そこで本研究ではミトコンドリアDNA全長配列を指標にした食肉目全体における鰭脚類の系統的位置づけを試みる。本研究は、従来行われてきた研究よりも多くの塩基配列データを対象としており、大幅に解析の精度を高めることができると考えられる。



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