[P-044]カタユウレイボヤゲノムにコードされるタンデム重複遺伝子
発表者(所属) 伊東真知子(京都大学大学院理学研究科動物学教室)、佐藤矩行(京都大学大学院理学研究科動物学教室)、川島武士(京都大学化学研究所バイオインフォマティクスセンター) 要旨 カタユウレイボヤのドラフトゲノム配列は2002年に発表され、その遺伝子数は約16000と見積もられている。この中にはタンデム重複遺伝子が多数存在することが示唆されているが、詳細はまだ明らかにされていない。 今回、ゲノムプロジェクトから得られた遺伝子モデルとドラフトゲノム配列のドットマトリックス解析により、タンデム重複遺伝子の候補として、ゲノム上の近傍に類似性の高い配列を持つ予測遺伝子モデルを約600抽出した。この中から、まず既知の重複遺伝子セットを複数選び、ゲノム配列とEST配列を詳細に比較検討することによって、重複遺伝子のうちどれが実際に転写されているかを調べた。さらに、タンデム重複遺伝子候補の発現時期やエキソン-イントロン構造の保存性等についても示す。