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[P-047]ハリネズミ科内部の分子系統学的解析

発表者(所属) 長尾 清香(東工大院・生命理工)、二階堂 雅人(東工大院・生命理工、統計数理学研究所)、原田 正史(大阪市立大学大学院医学研究科動物実験施設)、岡田 典弘(東工大院・生命理工)
要旨 食虫目に分類されるハリネズミは、現在ユーラシア、アフリカ大陸を中心として広く分布しており、その特徴的な形質としては体毛から進化した針を持つということが挙げられる。このような針の進化は哺乳類の様々な系統で収斂的に起こっており、哺乳類の進化を考える上で非常に興味深い形質であると言える。そこで、これがいつどのようにして獲得された形質なのかを明らかにするためには、まずハリネズミの系統関係を知ることが必要不可欠となる。しかし、ハリネズミ類の進化や系統関係に関しては形態に基づいた研究にとどまっており、分子に基づいた研究は殆どされていなく、また、形態を指標とした系統解析でもこれまで一致した見解は得られていない状態である。以上の目的より、本研究ではハリネズミ亜科に属する全4属の系統関係を、SINE法やミトコンドリアDNAと核遺伝子の配列に基づいて解析したので、その結果を報告する。



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