[ポスター発表一覧に戻る]

[P-051]Beta-actin および EF-2 遺伝子を用いた Oxymonads 目原生生物の分子系統学的解析

発表者(所属) 本堂朋子1、守屋繁春1, 2, 3、工藤俊章1, 2, 31横市院・総合理学、2科技団・ICORP、3理研・生物基盤)
要旨 ヤマトシロアリの腸内共生原生生物、Parabasalids と Oxymonads は、どちらも単純な細胞内膜系を持ち、形態学的知見から真核生物誕生の初期に分岐した生物であると考えられている。しかし Oxymonads に関しては、あまり分子系統学的解析がなされていないため、真核生物全体の中での位置が明らかになっていない。 今回、beta-actin を用いた解析の結果、Oxymonads は、Foraminifera や Cercozoa といった原生生物と共に単系統を形成した。 更に、EF-2 を用いた解析の結果、当研究室で以前に作成した EF-1alpha と同様の樹形を示した。つまり、真核生物の初期に Oxymonads が分岐し、それから動物や植物の様な高等な生物が分岐したという結果が得られた。beta-actin でも初期に分岐していたことから、Oxymonads が非常に原始的な生物であることが強く示唆された。



ポスター発表一覧に戻る