[P-060]進化論革命へ!新今西進化論「進化生物学と脳科学の理論的統合」
発表者(所属) 水幡正蔵 要旨 昨年6月に拙著『新今西進化論』(発売星雲社)が刊行されたが、国内では科学誌に書評すら出ていない現状がある。こうした中、河宮信郎氏が英文で新今西進化論の紹介論文をまとめ、この6月に国内外に発信した。今回はその反響を総括すると共に、質問の多いネオイマニシパラダイムの基本ターム「種社会ソフトウェア」(脳システム)に焦点をあてる。それは「個体維持と交配実現を目的軸として自己プログラミングする情報処理システム」であるが、自己プログラミングを拙著では学習としたところに問題があった。今回その点を改善して、生得的行動の自己プログラミングを新たに「ダウンロード」と命名し、ダウンロードと学習の統合概念として自己プログラミングを設定した。これにより、これまで隔絶していた進化生物学と脳科学が、ネオイマニシパラダイムでは理論的に統合可能であることを示す。