[P-062]トガオアガマ類の分子系統解析
発表者(所属) サヤド・アメル(名大・院理、カイロ大・動物)、熊澤慶伯(名大・院理) 要旨 ミトコンドリアDNAのグルタミンtRNA遺伝子からチロシンtRNA遺伝子までのおよそ1700塩基対の塩基配列を用いて、トゲオアガマ類の分子系統解析を行った。トゲオアガマ類は、南西アジアから北西アフリカの乾燥地帯に広く約15種(+それらの亜種)が分布する。今回得られた分子系統樹は、従来の形態学に基づく系統仮説とかなりよい一致を示したが、一部において明確な違いが見られた。次に合理的な分子時計を用いて各種間の分岐年代を推定した。以上のデータを基にトゲオアガマ類の種分化過程を古環境変化と絡めて議論する。