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[P-063]ナミテントウの雄殺しバクテリアの密度と雄胚との関係

発表者(所属) 岡田真実1、 田上陽介1、 中村佳代1、 三浦一芸1, 21広島大学生物圏科学研究科, 2近畿中国四国農業研究センター)
要旨 昆虫を中心とする多くの節足動物には宿主の性比を雌に偏らせる操作をおこなうバクテリアが確認されている.その操作のひとつに雄殺しがある.これは感染雌の仔のうち雄だけが特異的に殺される現象である.しかし,なぜ雄が特異的に殺されるかはほとんど理解されていない.ナミテントウHarmonia axyridisでは産卵された卵のうち半分が死亡し,雌ばかり孵化する現象が古くから知られている.また,この現象にバクテリアが関与していることも明らかにされている.そこで,ナミテントウを材料になぜ雄の胚が特異的に殺されるかについての実験をおこない、検証した.本研究では「雄の胚ではバクテリアが異常に増殖し,そのため宿主の胚の正常な発育を妨げるため雄殺しが起こる」と仮定し、Real time PCRを用いてバクテリアの密度と雄殺しの関係を解析した.



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