[ポスター発表一覧に戻る]

[P-064]プラナリアとイカの脳における遺伝子発現タグ解析の比較と担輪動物における脳形態の進化

発表者(所属) 滋野修一・岡本圭司・梅園良彦(理研・CDB・進化再生)・村上安則(理研・CDB・形態進化)・樽井寛(理研・CDB・進化再生)・春日井隆(名古屋港水族館)・阿形清和(理研・CDB・進化再生)
要旨 私達は前口動物タイプで最も精巧な脳を持つ頭足類、および左右相称動物で最も原始的な脳プランを保持する扁形動物に注目し、担輪動物(ロフォトロコゾア)における大進化レベルでの脳の精巧化過程を分子と形態学的視点の両面から明らかにしようと試みている。今回、扁形動物プラナリアと頭足類イカの脳特異的な遺伝子を発現タグ解析によって網羅的に単離した。現在、両動物に共通で、かつ相同性が高いと考えられる多くの遺伝子タグを得ており、神経伝達物質、細胞接着因子、形態形成、細胞タイプ別などの分類を行い、同時にmRNAの発現場所の同定を進めている。両動物で単離したこれらの遺伝子を既存の脊椎・脱皮動物のデータと比較し、環形・紐形動物などの形態データを考慮しつつ、これまでほとんど議論されてこなかった担輪動物における脳進化について考察を行った。



ポスター発表一覧に戻る