[P-090]原始細胞の獲得が可能な環境条件の解析:人工化学反応系によるシミュレーション
発表者(所属) 小野直亮(ATR 人間情報科学研究所) 要旨 人工科学反応系のモデルを用いて、原始的な自己触媒反応の「スープ」から原始細胞への進化がどのような環境下ならば可能かを、リソースの供給量をパラメータとして調べた。 その結果、リソースの供給が過剰な領域では原始細胞への進化が起こらず、代謝が困難となる境界領域で進化が促されることがわかった。また、リソースの供給にグラデーションがある場合、境界領域で進化した原始細胞が、リソースが過剰な領域とリソースが貧困な領域の両方に侵入していくことが確認された。