[ポスター発表一覧に戻る]

[P-136]ランダム配列ポリペプチドのDNA結合能に対する実験進化とその系統解析

発表者(所属) 豊田一志(阪大院・工)、中島敏博(阪大院・工、化血研)、卜部格(阪大院・工)、 四方哲也(阪大院・工、阪大院・情報科学、阪大院・生命機能、東大院・総合文化、科技団・さきがけ21)
要旨 ランダムな配列の人工ポリペプチドを用いた、実験的アプローチによって、 分子進化一般における普遍的な原理の抽出を試みている。 まず、特定の構造や機能をもたない、一つのランダム配列ポリペプチド(140アミノ酸)を祖先配列に選んだ。 その配列の変異体ライブラリーの中から、よりDNAに結合するものを選択した。 ライブラリーの大きさや変異率、温度、選択圧などの環境条件をできるかぎり一定に保ちながら、 変異と選択のサイクルを25世代繰り返したところ、 選択されてくるクローンの延べ数が指数関数的に増加した。 進んだ世代のクローンをいくつか選んで解析した結果、 DNAに特異的に結合解離することが確認された。 各世代ごとに、選択されてきたクローンをランダムにサンプリングし、 その配列(約400クローン)を決定して、分子系統樹を描いた。 ここでは、その分子系統推定法と解析結果について議論したい。



ポスター発表一覧に戻る