[戻る]

国際シンポジウム「 Experimental approaches of evolution」


●日時/8月4日(月) 9:00〜13:00
●場所/九州大学箱崎キャンパス 記念講堂

招待講演者


●Pomiankowski 博士は、オスが長く突き出した眼を持つstalk-eyes fly(シュモクバエ)を使って、メスの選択によるオスの装飾的形質の進化を実験的に研究されています。また、最近では、長い眼柄の発生に関わる遺伝子の研究にも着手されています。

代表的な論文:
David P, Bjorksten T, Fowler K, Pomiankowski A.
Condition-dependent signalling of genetic variation in stalk-eyes flies
NATURE 406 (6792): 186-188 JUL 13 2000

●Endler博士は、野外における自然淘汰の実証研究をまとめた「Natural Selection in the Wild」の著者として有名。グッピーを使った野外実験で、理論的予測どおりの生活史進化が起きることを証明した研究は、実験進化学の古典と言えます(1990年のNature paper)。最近では、オスの体色や模様を見分けるメスの色覚に関する研究を展開されています。

代表的な論文:
Endler JA, Basolo A, Glowacki S, et al.
Variation in response to artificial selection for light sensitivity in guppies (Poecilia reticulata)
AM NAT 158 (1): 36-48 JUL 2001

●Cooper博士は、大腸菌を使った実験進化学研究を精力的に展開しているLenskiのラボの若手で、下記の論文の第一著者。全ゲノム配列が決まった大腸菌を使い、実験的に適応進化を起こさせたとき、さまざまな遺伝子の発現プロファイルがどのように変化するかを調べた研究です。

代表的な論文:
Cooper TF, Rozen DE, Lenski RE
Parallel changes in qene expression after 20,000 generations of evolution in Escherichia coli
P NATL ACAD SCI USA 100 (3): 1072-1077 FEB 4 2003

●四方哲也博士は、日本における実験進化学のパイオニア。高密度条件下では、「最適者」だ けが勝ち残るのではなく、多様な大腸菌が進化して共存することを実験的に証明されました(下記の論文、およびこちらのサイトを参照)。

代表的な論文:
Yomo T
Molecular evolution in static and dynamical landscapes
J BIOL PHYS 28 (3): 471-482 2002




戻る