[P-149]トラフショウジョバエにおける重複アミラーゼ遺伝子の分子進化
発表者(所属) 猪股伸幸、山崎常行(九大・理院・生物) 要旨 ショウジョウバエのアミラーゼはスターチをグルコースとマルトースに分解する消化酵素で、グルコースやマルトース培地よりもスターチ培地で飼育した方が高い活性を示す。つまり、餌を介して環境と直接に相互作用するので、自然選択の標的候補遺伝子の一つとしてキイロショウジョバエを中心に研究されてきた。本研究では、キイロショウジョウバエとは異なる種亜群に属するが、よく似たアミラーゼ遺伝子構造をもつトラフショウジョウバエについて分子進化学的解析を行ったので、その結果について報告する。