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[P-161]発生制御関連遺伝子に対するシステム進化生物学的アプローチ

発表者(所属) 荻島創一(東京医科歯科大学大学院システム情報生物学/生命情報学) 田中博(東京医科歯科大学大学院システム情報生物学/生命情報学)
要旨 生命はシステムを複雑化させることで進化してきたが、そのいかなる段階においてもシステムとしての全一性がなければならないというシステム的内的拘束のため、階層的な「入れ子」構造で複雑化する進化過程をたどったと考えられる。これらの生物学的構造を支える実体は、例えばZootypeの背後にあるHox遺伝子系のように、遺伝子調節ネットワーク、細胞内あるいは細胞間の情報伝達系などの情報ネットワークである。従って情報ネットワークを担う遺伝子群においても階層的な入れ子構造を残しているはずである。本研究では、遺伝子重複による遺伝子ファミリーの複雑化と系統特異的な欠失によって、遺伝子ネットワークが階層的に形成されていく過程を、我々が最近開発した遺伝子ブロック節約法に基づいて、Hox遺伝子ファミリーを例に系統解析した。我々はこのようなアプローチをシステム進化生物学とよんでその体系的な方法論を構築しつつある。



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