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シンポジウム 13: 自然変異からの遺伝子同定と機能解析:多様性の進化的由来を探る
発表要旨
概 要
企画者:石川麻乃、土松隆志 (東京大学)
企画趣旨

自然界で生物が見せる多様な形や性質は、私たちの心を強く惹きつける。では、この多様性はどのような遺伝子の変異により生じ、そこにはどのような共通性や違いがみられるのか?近年、非モデル生物でも大量のゲノム・トランスクリプトームデータを安価かつ高速に得ることが可能になってきた。しかしながら、生態・進化学的に興味深い形質の多くは量的かつ環境依存的であり、原因遺伝子同定の方法は一筋縄ではない。加えて、候補遺伝子・変異の機能解析については、ゲノム編集などの技術が革新的に進みつつある現在でもハードルが高い。本シンポジウムでは、環境適応、生殖隔離、生物間相互作用、行動、形態の進化など多岐にわたる現象に動物、植物、微生物を対象に挑む研究者を招き、自然変異からの遺伝子同定や機能解析についてご紹介頂くとともに、その重要性と課題について議論する。また、シンポジウムの前後に参加者間で交流の機会を設け、遺伝子・変異の機能解析から進化、多様性を一直線に結ぶ研究を進める研究者ネットワークを構築する。

講演者
安藤 俊哉(基生研)
「大規模な自然変異を再現して検証する『進化生物学における構成的アプローチ』に必要な遺伝学的ツール 〜テントウムシにおける取り組みを例に〜」
佐藤 大気(千葉大)
「『ヒト型』ゲノム編集マウスを用いて情動進化の軌跡を探る」
池田 啓(岡山大)
「植物の光受容体フィトクロムにおける自然変異と環境感受性の進化」
番場 大(東北大)
「ミヤコグサ-根粒菌共生におけるGxG相互作用に関連する植物遺伝子の探索」
藤井 壮太(東京大)
「植物生殖において異種間受精を防ぐ分子メカニズム」

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