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シンポジウム 4: 進化研究のブレークスルー:複雑な表現型進化の解析を可能にする定量化技術とデータ統合
発表要旨
概 要
企画者:鈴木誉保・松前ひろみ (東京大学・東海大学)
企画趣旨:
進化は複合的に起きる。かたち・行動・ヒトの文化など様々な形質(表現型形質)や、地理情報など環境要因、さらには生物間相互作用が複雑に絡み合う。次世代シークエンス技術の進展により、形質の遺伝的基盤を探る進化研究は進んできた。しかしながら、表現型形質や環境要因などの様々なデータセットや技術をどのように融合すべきかは遅れている。本シンポジウムでは、大規模データの集積と計測技術の向上がもたらしつつある進化研究の新展開に焦点をあてる。特に、こうした定量解析(オミックス、画像解析、多変量解析、モデル選択、空間統計学など)を組み合わせた研究を紹介する。例えば、画像情報に基づく昆虫の擬態メカニズムの進化や、定量化された文化の特徴に基づいたヒトの多様性の研究などが挙げられる。こうした定量解析の活用を広めていくことは、進化生物学にブレイクスルーをもたらすと期待できる。

講演者:
松前ひろみ(東海大学)
「人類進化を理解するための進化ゲノミクスと文化進化の橋渡し」
福島健児(University of Wurzburg)
「収斂進化を起点に遺伝子型と表現型を結びつける」
今野直輝(東京大学)
「表現型進化の背後にある生命システムの進化を機械学習で予測する」
秋山玲子(University of Zurich)
「倍数体進化研究への分野横断的な取り組み:倍数体植物の環境適応を例に」
鈴木誉保(東京大学)、冨田秀一郎(農業・食品産業技術総合研究機構)
「表現型オミックスと系統比較法であぶりだすマクロ進化ダイナミクス」

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